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解説
伊達政宗頭骨模型
解説
伊達政宗頭骨模型
(遺体出土状況)
伊達政宗の遺体は石灰によって保護されていたため生物反応の弱い石灰化の進んだ良好な保存状態で遺骨が出土し、学術調査の結果身長は159.4cm、血液型はB型とわかった。
(頭骨の調査)
頭骨は長頭型に属し鎌倉時代から室町時代にかけての時代的な特徴がかなり強く表れる。対して顔面は、面長顔で大名や貴族など遺伝的に選択された家系の人々と共通する現代的な形質をもっていたことがわかる。2019年の国立科学博物館による調査の結果、眼窩高に左右で2.5mmの差がある事が判明した。左眼窩が通常の成長過程を経た一方、右眼窩は失明によって成長が止まったために、生じた差と考えられる。この結果により、伊達政宗が隻眼であった事が頭骨からも証明された。