フォトギャラリー
-
解説
伊達政宗復元容貌像(1975~)
解説
伊達政宗復元容貌像(1975~)
学術調査の結果、頭蓋骨模型から科学的に復元された伊達政宗の容貌は過狭顔型に分類され、顔面形質は面長。鼻の形は狭鼻形で高く隆起し鼻筋が通っていた。眼窩は高く丸型で、おそらく政宗の眼は大きく見開き眼裂は水平であったと推定される。これらの形質を総合すると、伊達政宗の容貌は当時の一般庶民とは異なり、現代的な顔立ちであったと推測することができる。(容貌の年代設定は、青年期から壮年期までの統計的な顔として復元)なお、発掘まもなくの調査では頭蓋骨眼窩部には損傷は見られず、政宗が隻眼であったことを証明することはできなかったため、この容貌像では両眼が備わった姿で復元されている。これは軟部疾病が原因での失明によるもので、『性山公治家記録』には、「疱瘡ヲ患ヒシ時余毒御目ニアツマリテソレヨリ右ノ方盲イタマイシナリ」と記されている。また、身長は大腿骨の長さから計算した結果159.4cmと推定され、江戸所期成人男子の平均的な身長であった。