三藩主の墓とその遺品
 霊屋の再建に先立って昭和49年(1974)瑞鳳殿遺跡、昭和56年感仙殿遺跡、昭和56年から昭和58年善応殿遺跡の発掘調査が行われ、各墓室からは三藩主の完全な遺骨とともに、武具、文具類等数多くの副葬品が発見されました。これらの品々はその使用年代が明確である点からも、我が国の文化史上、貴重な遺品といえます。

瑞鳳殿遺跡出土副葬品
 武具、文具類をはじめ、煙管(きせる)
などの日常品、またヨーロッパ伝来品と思われるブローチ他、30余点の副葬品が発見されました。

 

●鉄黒漆五枚胴具足
(瑞鳳殿に再埋葬)

鎌倉雪の下胴系統の五枚胴具足(仙台具足)で戦国武将の使用したものにふさわしく、全体を黒でまとめた実戦型の甲冑である


●金梨子地桐葵紋蒔絵糸巻太刀
(仙台市博物館 蔵)


 金梨子地に桐紋と葵紋を 配した糸巻太刀である 金具にも、それぞれの家紋を 高彫色絵している

●黒漆地葛蒔絵文箱
(仙台市博物館 蔵)

 中には筆数本、墨、文鎮が入っていた

●金製ブローチ
(仙台市博物館 蔵)

 当時ヨーロッパで装身具として使われていた 金製のブローチ(ロザリオ)
 

感仙殿遺跡出土副葬品
  副葬品は、伊達治家記録に記されている通りで、糸巻太刀、打刀、脇差、具足等が発見されました。

 

●黒漆地九曜三引両紋蒔絵糸巻太刀
(瑞鳳殿資料館 蔵)

 

善応殿遺跡出土副葬品
 墓室内に安置されていた甕棺周辺からは、眼鏡、煙管、打刀が発見され、甕棺内からは、宝永小判10枚、文具類、化粧道具等10数点の副葬品が発見されました。

 

●眼鏡
(瑞鳳殿資料館 蔵)

 レンズは水晶製 直径5cmの老眼鏡


●手箱とその中身
(瑞鳳殿資料館 蔵)

手箱 内側:藤蒔絵 外側:網代
中身 漆塗小箱 鬼灯蒔絵合子
   伊万里焼紅入れ 櫛 他

●紙入とその中身
(瑞鳳殿資料館 蔵)

紙入 絹製金糸入、立涌に草花宝珠文様、銀製飾り留金具
中身 蒔絵道具 定規 懐中鏡 香道具 他

 

三藩主遺骨の学術調査

●伊達政宗復元容貌像
特 徴  後頭部が張り出し前額部がふくらんだ長頭型、容貌は面 長で鼻筋の通った貴族に見られる顔面形質
身 長 159.4cm
血液型 B型
●伊達政宗復元立像
●伊達忠宗復元容貌像
特 徴 政宗に比べ短頭、側頭部分にふくらみがある
身 長 1663cm
血液型 A型
●伊達綱宗復元容貌像
特 徴 忠宗と相似点が多く、三藩主いずれも鼻骨が隆起
身 長 1562cm
血液型 A型


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